スポンサーリンク


追記:「<」記号と「>」記号の使い分けについて詳しい説明を加えました。

昨年「@dime」というwebサイトにToDoリストと何が違う?米国発の話題の手帳術「バレットジャーナル」という記事を寄稿させていただきました。その際、文字数や画像の枚数に制限があったため多くを端折ることとなったので、今日の記事で完全版(?)を載せたいと思います。

バレットジャーナルとは、箇条書きを利用することを中心に考えられたノート術です。「過去を追跡し、現在を整理し、未来を計画するもの」と言われています。

To doリストとバレットジャーナルの違い

To doリストとの大きな相違点を挙げると、以下2点になります。

  1. 記号を用いて、箇条書きの内容をカテゴリ分けする
  2. リストを定期的にレビューし、未完のタスクがまだ取り組む価値のあるものかを判断し、価値あるタスクは別の日へ移動させる

詳しく説明します。

私が愛用しているノートとペン。バレットジャーナルはノートとペンさえあれば簡単に作れます。

【1】記号を使うことで、箇条書きの内容に意味を持たせる

バレットジャーナルでは、短くて簡潔な文で予定を箇条書きしていきます。その際、記号を用いて箇条書きの内容を3種類(タスクイベントメモ)に分けることができます。

※上の画像のような、1日分のタスクを書くページを「デイリーログ」と呼びます。

タスク

タスクとはすぐに実行可能なもので、シンプルにドット(・)で表します。
また、優先させるタスクにはアスタリスク(*)を使います。箇条書きの左横に書き込んでおけば、重要なタスクを素早く見つけることができます。

イベント

イベントとは、誕生日や記念日・予約日・アポなど日付を動かせない項目のことで、白丸(○)で表します。

メモ

メモは、ダッシュ(━)で表します。情報・アイデア・考え・知見など、覚えておきたいけれど、すぐに実行しなくてもいいものや、必ずしもやらないくていいことを書きます。

どんなことも短い文で簡潔に書くことが鉄則です。それらについて詳しい内容を書き加えたい場合は、別のページに書くようにします。

【2】リストを定期的にレビューし、未完のタスクがまだ取り組む価値のあるものかを判断し、価値あるタスクは別の日へ移動させる

1日の終わりに、今日のタスクリストをレビューし、完了したタスクやイベントにはバツ(×)を上書きします。

「×」が付いていない未完のタスクをどうすべきか、ここで判断します。
そのタスクがもう無用なのであれば、取消し線で削除してしまいます。
もし、それがまだ取り組むべきタスクなのであれば、そのタスクを移動させます。「・」に「>」を上書きし、翌日のタスクリストへ書き写します。

まだ、「本棚の整理」という未完タスクが残っています。

このタスクは、なかなか手をつけられないまま月末になってしまったとしましょう。
月末になっても未完のタスクは、それが本当に重要なタスクなのかどうかを判断し、まだ取り組む必要があるならば、「・」に「>」を上書きし、翌月のマンスリーログ(下画像)のタスクリストへ移動させます。

マンスリーログ:1ヶ月を俯瞰するページ。バレットジャーナルは、「毎月の月末に、翌月分のマンスリーログを作る」という定期的な作業がある。見開き2ページを使い、カレンダー(右ページ)とタスクリスト(左ページ)で構成される。 マンスリーログの次ページから、その月のデイリーログを書き始める。

もし、「本棚の整理」を翌月ではなく、数ヶ月先にやることにするのであれば、「・」に「<」を上書きし、フューチャーログ(下画像)へ移動します。 フューチャーログはたいていノートの初めのページに作られているため、「←(左矢印)」を表す「<」の記号になります。

フューチャーログ:数ヶ月先までの未来を俯瞰するページ。バレットジャーナルを始める時に、ノートの最初の方に作っておく。何ヶ月分用意するかは自由。

タスク移動の際、「>」か「<」か、どちらの記号をつければ良いかわからなくなったら...ノートのどちらの方向に移動するのかを考えればOKです!

  • 今書いている場所よりも右の方向(→)にページを進めて書き込むなら「>」記号
  • 今書いている場所よりも左の方向(←)にページを戻って書き込むなら「<」記号

具体的な例を挙げると、

  • タスクを明日に移動するなら、ノートの先に書き込むことになるので、「>」記号
  • タスクを明日ではなく今月中の別日に移動するなら、今月のマンスリーログに書き込むことになる。今月のマンスリーログはデイリーログよりも前にあるので、「<」記号
  • タスクを翌月に移動するなら、先ページに翌月のマンスリーログを作ってから、「>」記号
    • まだ翌月のマンスリーログを作ってないなら、フューチャーログに移動するので、「<」記号
  • タスクを数ヶ月後に移動するなら、ノートの最初の方にあるフューチャーログに書き込むので、「<」記号

「>」は「移動する記号」・「<」は「予定に入れた記号」と名付けられているのですが、上記の考え方を知っておくと、より直感的でわかりやすいと思います。

★タスク移動のポイント

タスク移動には、重要なポイントがあります。


「移動させる=書き写す」ということなので、価値あるタスクは完了するまでずっと翌日のタスクリストへ書き写し続けることになります。同じタスクを何度も書き写すのが面倒かもしれませんが、これは意図的なことです。


何度も書き直すことで、そのタスクを見過ごさずにじっくりと検討することになります。何度も書き直す労力の価値が見出せないのであれば、そのタスクは重要ではないのです。削除してしまいます。


「1日の終わりに必ずタスクリストをレビューし、各タスクが自分にとって本当に価値のあるのものなのかを判断し、価値のないものは生活から排除する。そして、価値あるタスクのみを未来に残す。」


この定期的なレビュープロセスがあるおかげで、自分にとって価値の高いタスクに多くの時間を費やすことが可能になります。これこそが、バレットジャーナルの要であり、一般的なTo doリストとの相違点です。

スポンサーリンク







Twitterでフォローしよう

おすすめの記事